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2016年2月15日 (月)

new風俗博物館 展示⑤端午の節句「蛍」

風俗博物館、展示の最後は
  ④平安の年中行事 五月の節~端午の節句~「蛍」
です。

時は旧暦5月5日。端午の節句を迎えた六条院夏の御殿の西の対。
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女房達が几帳に薬玉(くすだま)を飾っています。薬玉は、邪気を払い、延命の効果が
あると信じられていました。
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薬玉は9月9日の重陽の節句まで飾られます。薬玉には、
万物の根源・宇宙を象徴する五色の糸がついています。この糸は引き抜いて
他のものに結んだりするのに使うようで、重陽の節句になるころには、薬玉は
無残な姿になっていたそうです。写真左の女房は菖蒲の根と花を合わせた物を
唐衣に飾っています。おしゃれです。
菖蒲に五色の紐を巻きつけた物も用意されています(写真右下)。こちらの青い
表着の女房と、その奥にいる女房は唐衣を着ていません。
裳だけを着用しています。
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唐衣ないのも、すっきりしていて素敵!こちらの女房が着ているのは
菖蒲のかさねでしょうか。

さて、いそがしくかつ楽しそうに端午の節句を迎える女房達の間に、
あやしくたたずむの源氏(32才)。
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その視線の先にいるのが、
細長を着た玉蔓。
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端午の節句の少し前、玉蔓は蛍兵部卿宮と蛍が照らす中対面したばかり。
養父源氏が何を考えているのかちょっとわからず、戸惑う日々です。
節句にはたくさんの薬玉が届けられていました。
着ている細長は撫子かさね、袿は卯の花かさね、五つ衣は撫子かさね(雲立涌文)です。
すこし奥にいるので、せっかくの装束が遠い・・・(もっといいカメラが欲しい~)。
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玉蔓に文を差し出すのは乳母の右近です。文(歌)は蛍兵部卿宮
からでしょうか。右近も唐衣は着ていません。暑いですし、右近は乳母なので
住まいで玉蔓の世話をするのに、唐衣まで着る必要はないのでしょう(想像)。

女童が続々と贈り物の薬玉や文を運んできます。
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手前の女の子はひとえの汗衫。後ろの子は袷(暑そう)。
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単の汗衫を着た子は、肩に五色の紐を巻いた菖蒲をつけています。
おしゃれさんです。

蛍兵部卿宮を始め、ほうぼうから玉蔓に届く文や贈り物をみる源氏さん
二藍の直衣、良く見ると下に着ている蘇芳色の衵を、直衣の裾からちらっと
出した出衣(いだしぎぬ)姿。
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この頃の源氏は、玉蔓のその後も含めなんでも自分の思うとおりに
なると思ってそう。15年後、51歳の自分がまさか紫の上主催の
法華経千部供養を見ているとは思いもしなかったでしょう。

これにて、リニューアル後の風俗博物展示の紹介は終了ですが、
次回はちょっと細かいネタ(裳とか小腰とか)についてちらっと
まとめられたらな、と思います。

前館長さんが、何かの講座のためにまとめたこちらの冊子を
購入しました。装束などの用語説明が絵巻物などの、イラストと
いっしょに載っていて面白いです。
Book

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